Before

After

「庭のシラカシに虫が付くので抜いて、替わりに鉢植のティーツリーを植えたい。
ティーツリーは水枯れをしてしまったこともあり元気がないが、まだ緑の葉があるので庭に植替え活かしたい。」とのご依頼でした。

シラカシは青々と元気に茂っている割に、花壇の柔らかい土の上に生えているせいか？、手で押すと根元がグラグラしており不安定。
「これなら抜くのは簡単だな」と思い作業開始しました。
掘ってみると直下の土が硬いために根は真下には伸びておらず、幹と同じくらいの根が地中すぐの浅いところで横へ横へと三方に張っており、これがグラグラ不安定な原因か？と思われました。
が、抜けるほどには倒せず、所要1時間と想定して作業に入ったものの、結局1.5時間。
やはり抜根作業はやってみないと分かりません。

なんとか抜根は終わり、次は植栽作業です。
暖かくなってきたこの時期は植物もいよいよ活性化し始める季節、植栽に適した時期です。
まずは鉢からティーツリーを抜くのですが、ここでもちょっと想定外なことが。
鉢が陶器の鉢ではなく、軽さが売りのグラスファイバーに土を塗りこんだ仕様のもので、根が鉢と完全に一体化してしまっており抜けない！？
陶器の鉢であれば、幹を掴んでちょっと揺らせば「カポッ」と抜けることが多いのですが・・・。
そこでお客様と相談し、鉢をハサミで切ってはがすことに。
この作業だけで1時間近くかかってしまいました。

でもこのあとは問題なく順調に。
鉢から抜いたティーツリーの木を借り置きし、お客様に向きをご確認いただき、植えていきます。
「葉がお隣さんへ落ちないようにしたい」ということでしたので枝先がご自宅の方へ向くように配置し、根付くまで安定するよう支柱3本で支え、水をたっぷり与えて作業完了です。